バッチフラワーレメディに限らず、フラワーエッセンスを飲んだ時には、好転反応という反応が起きる場合があります。バッチフラワーレメディを飲んだ時の好転反応への対処法について解説します。
好転反応とは?
バッチフラワーレメディに限らず、フラワーエッセンスを飲むと好転反応という反応が起きる場合があります。
フラワーエッセンスにおける好転反応は、花のエネルギーが自分の中に入って来たことにより、自分のエネルギーが揺り動かされ、一時的に、体調不良や感情の揺れなどを感じるものです。
好転反応は、悪いものではなく、良くなる過程で起こるものですので、心配する必要はありません。
好転反応の例
一般的に、飲んだことのない、初めてのフラワーエッセンスを飲んだ時、次のような好転反応が起きることがあると言われています。
- 眠い
- だるい
- 湿疹、じんましんが出る
- 咳が出る
- 熱が出る
- お腹が下る
- 普段あまり感じたことのない感情を感じる(不安、恐れ、悲しみなど)
- つらい出来事を思い出す
- (怖い、気持ち悪いなどの)夢を見る
バッチフラワーレメディの好転反応
バッチフラワーレメディは、大抵は穏やかに働くので、あまり好転反応を感じることはありませんが、中には好転反応が起きやすいバッチフラワーレメディがあります。
私自身の経験、クライアントさん達の経験を総合して考えると、次の3種類のバッチフラワーレメディで好転反応が起きやすいように思います。
- アグリモニー
- スターオブベツレヘム
- クラブアップル
アグリモニー
アグリモニーを必要とする人について、私は、バッチフラワーレメディ38種類の指標(「バッチフラワーレメディ選び方ガイド」)で、次のように書きました。
いつも明るく過ごしていたい。私には悩みなんてないもん・・。
バッチフラワーレメディ38種類の指標(当ブログのオリジナルです)(「バッチフラワーレメディ選び方の基本」アグリモニー)
(内心では悩みを抱えていても、自分で自覚していない)
人に本心を知られたくない。
アグリモニーを必要とする人は、本心に蓋をして過ごしていることが多いです。周りの人との関係を良好に保ちたいために、自分の本音を無意識的に隠してしまう傾向があります。
そのため、自分自身でも、自分の本心、本音がわからないことが多く、自分には悩みはないと感じている場合が多いです。
アグリモニーには、心の中の蓋を開ける働きがあり、その際に、大きくエネルギーが揺り動かされる印象があります。そのため、人によっては、これまで感じたことのないような不安や恐れなどを感じる場合があります。
不安を感じたり、恐れを感じたり、普段あまり感じたことのないソワソワするような感じ、胸騒ぎを感じるような感じなど、いつもと違う感情の揺れを感じることがありますが、大抵は10分から15分くらいで落ち着くようです。
大抵は短時間で落ち着くので心配する必要はありませんが、つらい場合には、レスキューレメディを飲むことをおすすめします。
レスキューレメディは、緊急時に飲むと良いフラワーレメディです。好転反応による不安や恐れなどの感情を落ち着かせたい時にも使用できますので、あらかじめ持っておくと良いと思います。
スターオブベツレヘム
スターオブベツレヘムは、バッチフラワーレメディ38種類の指標(「バッチフラワーレメディ選び方ガイド」)では、次のように書きました。
ショックな出来事に遭った。過去の嫌な出来事を思い出してしまう。トラウマがある。
バッチフラワーレメディ38種類の指標(当ブログのオリジナルです)(「バッチフラワーレメディ選び方の基本」スターオブベツレヘム)
スターオブベツレヘムは、レスキューレメディの中にも入っているフラワーレメディで、ショックな出来事に遭った時に飲むと、その衝撃が心の奥深くまで入るのを防いでくれます。
ショックな出来事に遭った時にできるだけ早く飲んでおくと良いフラワーレメディですが、すでに、心の奥深くに入り込んでしまった感情に対しては、その感情を消化するような働きをします。
人には、あまりにもつらい出来事に遭った時、そのつらい感情を感じないように、心の中にしまってしまう働きがあります。あまりにもつらいので、自分でその感情を感じないようにしてしまうのです。
けれども、表面では感じないようにできても、心の中では、その感情を感じています。自分では(表面的な意識では)忘れているように見えても、本当はその感情を忘れていないので、何かの拍子にふと思い出したり、同じような人や状況に出会った時に嫌な気分になったりします。原因がよくわからない体調不良や心身の不調となって現れる場合もあります。
この心の奥深くに無意識のうちにしまい込んだつらい感情をスターオブベツレヘムは癒してくれます。
スターオブベツレヘムを飲んだ場合には、つらい感情を癒す過程で、一度その感情を思い出すことが行われます。思い出さずに癒すことができれば良いのですが、どうしても一度思い出さなければならないことになっています。
そのため、人によっては、涙が止まらなくなったり、怖い夢を見たりして、数日間、悲しい感情やつらい感情を体験する場合があります。
スターオブベツレヘムの具体的な好転反応の例は、人によってさまざまですが、次のようなものがあります。
- 悲しくて仕方がなくなる
- 涙が止まらなくなる
- 原因となった出来事を思い出してつらくなる
- つらい思いをした昔の夢を見る
- 何だか気味の悪い夢を見る
嫌な出来事の記憶そのものを忘れるということはありませんが、その出来事に伴う悲しくつらい感情は外へ出てなくなっていきますので、その出来事の記憶をもし思い出すことがあっても、それまでのようにつらくなることはありません。体の不調などが出ていた場合には、次第に改善していくと思います。
スターオブベツレヘムを飲んで、つらい好転反応が現れた場合には、アグリモニーと同様、レスキューレメディを飲むことをおすすめします。
あるいは、ロックローズ、チェリープラム、スイートチェストナットなど、感じている感情に合ったバッチフラワーレメディを飲むのも良いと思います。
ロックローズ
ロックローズは、強い恐れと不安で、心がワナワナと震えるような状態、どうして良いかわからない程の深い悲しみ、魂の危機と感じるような緊急事態の時に飲むと、心を穏やかに落ち着かせてくれるレメディです。
チェリープラム
チェリープラムは、自分で何をしてしまうかわからないような不安感や恐れを感じている時に飲むと良いフラワーレメディです。衝動的に自分あるいは他者を傷つけてしまいそうに感じる恐怖心を感じた時に飲むと、落ち着かせてくれるレメディです。
スイートチェストナット
スイートチェストナットは、絶望した気分や深く落ち込んだ気持ちを緩和してくれるレメディです。
クラブアップル
クラブアップルを飲んで起こる好転反応は、体に起きることが多いです。
クラブアップルを飲んだ後、風邪になったクライアントさんがいました。クラブアップルを飲んだことで、体内にあった不要な風邪のウイルスが症状となって外に出たのかもしれないと感じました。
クラブアップルは、浄化力が強いフラワーレメディだと言われていて、二日酔いの時に飲むと良いとも言われています。
クラブアップルを飲んで起こる好転反応の例は、次のようなものがあります。
- お腹が下る
- 吹き出物やじんましんが出る
好転反応が起こったことで、バッチフラワーレメディは自分には合わないと判断し、飲むのをやめてしまう人がいますが、好転反応による不調は、一時的に起きているものなので心配はいりません。
もし、不調が長期間続くようなら、好転反応ではありませんので、医療機関を受診するかバッチフラワーレメディのプラクティショナーやカウンセラーにご相談ください。
好転反応についてのご相談は、お問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。
まとめ
バッチフラワーレメディは、大抵は穏やかに働くため、あまり好転反応は起きませんが、アグリモニー、スターオブベツレヘム、クラブアップルを飲んだ場合には、好転反応が起きやすい傾向があります。
好転反応は、良くなる過程で起きる反応です。一時的に短期間起きるのが特徴です。
つらい場合は、レスキューレメディやロックローズ、チェリープラム、スイートチェストナットなどのフラワーレメディを飲むことで、反応を穏やかにすることができます。
長期間、つらい状態が続く場合には、好転反応ではないことがほとんどです。そのつらい状態(感情)に合わせたバッチフラワーレメディを選んで飲むことをおすすめします。
好転反応かどうかよくわからない場合には、バッチフラワーレメディのプラクティショナーやカウンセラーなど、バッチフラワーレメディに詳しい人に相談されることをおすすめします。
好転反応についてのお問い合わせは、お問い合わせフォームから、お気軽にお問い合わせください。
参考文献
- 『トウェブルヒーラーとその他のレメディ(The Twelve Healers and Other Remedies)』(一般社団法人バッチホリスティック研究会)2007.10
- 『エドワードバッチ著作集』((株)BABジャパン)2008.12 第4章『12の癒し手とその他のレメディー』(1936年版 C・W・ダニエル社刊)
- 『バッチフラワーレメディ・ワークブック 実践の基本ドリル』ステファン・ボール/著、林サオダ/訳(フレグランスジャーナル社)1999年11月第1版発行
- 『エドワード・バッチ 心を癒す花の療法 フラワー・セラピーの世界』ノラ・ウィークス/著、林陽/訳(中央アーFト出版社)1994年8月初版発行
- 『バッチの花療法 その理論と実際』メヒトヒルト・シェファー/著、林サオダ/訳(フレグランスジャーナル社)1994年12月初版発行
- 『 BACH FLOWER REMEDIES Form&Function バッチのフラワーレメディ 植物のかたちとはたらき 英国人医師の「花の療法」発見物語』ジュリアン・バーナード/著、谷口みよ子/訳(Flower Remedy Programme)2013(初版2002,米国版2004)(米国版の邦訳)
- 「バッチフラワーの花の指標」(リーフレット)(株)プルナマインターナショナル