レスキューレメディの始まりと3つの働き

レスキューレメディ

レスキューレメディは、強いストレスを受けた時や緊張してきた時などによく使われているフラワーレメディで、世界で一番使われているフラワーエッセンスと言われています。

レスキューレメディの始まり

レスキューレメディは、一般的には、強いストレスを受けた時や緊張してきた時などによく使われているフラワーレメディですが、もともと緊急時に使うフラワーレメディとして誕生したものです。

開発者のエドワード・バッチ博士は、事故に遭った人や急病人に会った時に備えて、「救急薬(レスキューレメディ)」と名付けて、出かける時には常にポケットに入れていたそうです。

現在、救急隊が常備している国もあり、レスキューレメディは、命に関わるような緊急時にも使用されています。

ドイツのバッチフラワーレメディの療法家であるメヒトヒルト・シェファー氏によると、レスキューレメディは「これまで緊急時に救急隊が到着する前に使われて、数えきれないほど多くの命を救ってきた」〈注1そうです。

バッチ博士は、「事故やショック、失神、激痛、恐怖やパニックといった緊急の際に使うために」〈注2〉ロックローズ、クレマチス、インパチェンスの3種類をブレンドしたものを持ち歩いていましたが、のちに、チェリープラム、スターオブベツレヘムも加えた5種類をブレンドしたものが販売されるようになりました。

〈注1〉『バッチの花療法 その理論と実際』メヒトヒルト・シェファー/著、林サオダ/訳(フレグランスジャーナル社)1994年12月初版発行(277ページ2,3行目)より引用。

〈注2〉『エドワード・バッチ 心を癒す花の療法 フラワー・セラピーの世界』ノラ・ウィークス/著、林陽/訳(中央アーFト出版社)1994年8月初版発行(171ページ9行目)より引用。

緊急時の使用例~バッチ博士による使用例~

バッチ博士による緊急時での使用例として、次のような話が伝わっています。これは、バッチ博士の助手ノラ・ウィークス氏の著書に書かれている話です。

 あるとき、嵐の中、難破船の柱に五時間もしがみついていた男性が救命ボートで救助され、岸に上げられました。彼はすっかり精神を錯乱させ、口からは泡を吹き、凍死する寸前で、絶望的な状態にありました。

 この男性が近くの家に運ばれようとしたときに、バッチは彼の口に何度も救急薬を含ませました。すると、彼は衣類を脱がされて毛皮にくるまれる前に起き上がり、正気に戻ってタバコ一本をくれるよう求めたのです。それから病院に運ばれましたが、二、三日後には完全に回復しました。

『エドワード・バッチ 心を癒す花の療法』ノラ・ウィークス/著、林陽/訳(中央アート出版社)1994年8月初版発行(172ページ)

レスキューレメディに入っている3つのフラワーレメディ

レスキューレメディ初期の3種

ロックローズ、クレマチス、インパチェンスについて、バッチ博士の助手ノラ・ウィークス氏は、自身の著書の中で、次のように書いています。

ロック・ローズは緊急のとき、パニックや危機に瀕しているときのためのもので、クレマティスは失神や気絶、昏睡状態になったとき、インパーチェンスは体に収縮や痛みを招く精神の緊張や抵抗が起こったときのためのものです。

 『エドワード・バッチ 心を癒す花の療法』ノラ・ウィークス/著、林陽/訳(中央アート出版社)1994.8初版発行(171~172ページ)
  • ロックローズ:緊急のとき、パニックや危機に瀕しているときに。
  • クレマチス:失神や気絶、昏睡状態になったときに。
  • インパチェンス:体に収縮や痛みを招く精神の緊張や抵抗が起こったときに。

バッチフラワーレメディは、感情を見て選ぶのが基本ですが、緊急時に使用する時には、状態を見て選んでいたことがわかります。(バッチフラワーレメディの選び方の基本については、こちらをご覧ください)

3種のフラワーレメディの特徴

初期のレスキューレメディに使われたバッチフラワーレメディ3種の特徴について、個人的な見解を少し書いてみたいと思います。

ロックローズ

精神的な緊急事態に陥った時には、レスキューレメディも良いですが、ロックローズを単体で使用するのも良いと思います。

バッチフラワーレメディはできるだけ種類を少なく飲んだ方が体感を得やすいと言われています。ですから、怪我や病気ではない場合で、パニックになりそうなほど強いストレスを受けた時には、ロックローズを使用するのがおすすめです。

また、ロックローズとともにスターオブベツレヘムを一緒に飲むのもおすすめです。後日、スターオブベツレヘムの説明もしますが、スターオブベツレヘムは、ショックが心の傷として残らないようにする働きがあるので、スターオブベツレヘムをロックローズと一緒に飲んでおくと、受けたショックが心の傷として残るのを防いでくれます。

クレマチス

クレマチスは失神や気絶した時、命の危機に面している時に必要なフラワーレメディです。

人間には(人間に限りませんが)魂があります。人や動物は、魂が抜けると死を迎えることになっています。人間には(おそらく動物にも)肉体と魂をつなぎ止めている糸のようなものがあり、それが切れると肉体と魂が離れてしまって、肉体の方は、死を迎えた状態になるようです。

この肉体と魂をつなぎ止めている糸のようなものが、クレマチスの花が咲き終わった後に伸びるひげのようなもの(めしべが伸びたもの)に似ているそうです。

クレマチスの花が咲き終わった頃(めしべが伸びています)

似ているものを摂ると身体に良いと言われていますが(例えば「小豆は腎臓に良い」など。小豆は腎臓の形に似ていますね)、クレマチスも同じです。

肉体と魂をつなぎとめている糸に似た形状をクレマチスの花は持っています。

そのため、クレマチスのフラワーレメディは、肉体と魂が離れてしまうのを防ぐ働きがあるようで、失神や気絶、昏睡状態になったときに、効果を発揮すると言われています。

クレマチスは、緊急時に使う時以外では、夢見がちでぼーっとしているタイプの人が地に足をつけて生きられるようになるフラワーレメディです。グラウンディング(地球としっかり結びついて、現実をしっかり生きられるようになる)の効果があると言われています。

インパチェンス

インパチェンスについて、バッチ博士の助手ノラ・ウィークス氏は「体に収縮や痛みを招く精神の緊張や抵抗が起こったときに。」と書いています。

先日、私がインパチェンスを使用した事例を紹介します。

今年は暑いですね。私が住んでいる北海道も本州ほどではありませんが暑いです。

先日、どうしてもやらなければならない庭仕事があり、日中、暑い時に草抜きをしてしまいました。そして、熱中症になったようです。

頭痛がおさまらず、身体を冷やしても、鎮痛剤を飲んでも、痛みが引かずに困っていた時、「あ、そうだ!インパチェンスを試してみよう!」と思いました。

前々から、インパチェンスの「体に収縮や痛みを招く精神の緊張や抵抗が起こったときに。」というのを検証してみたかったんですよね。

結果、・・・10分も経たないくらいで痛みが引きました!びっくりしました!

鎮痛剤が効き始めたタイミングとちょうど一緒だったという可能性もありますが、私としては、インパチェンスが「痛みに効く!」という風に信じたいところです。痛みで困っている方、いらっしゃいましたら、インパチェンスを試してみてください。

ただ、痛みの種類によって効果が出ない場合もありますし(私の経験で、これまで治まらなかった痛みはありました)、バッチフラワーレメディの効果には個人差があり、すべての人が効果を感じられるわけではありません。

【注意】
外科的な手術を必要とするような緊急処置が必要な病気もあるので、激しい頭痛や胸の痛み、腹痛などを感じた時には、速やかに救急車を呼ぶなどして、医療的な処置を施してもらってください。熱中症の場合も同様です。

まとめ

世界で最も使われているフラワーエッセンス「レスキューレメディ」の始まりについてと、初期のレスキューレメディに使われていた3種のバッチフラワーレメディの3つの働きについて解説しました。

バッチ博士の助手ノラ・ウィークス氏は、

  • ロックローズ:緊急のとき、パニックや危機に瀕しているときに。
  • クレマチス:失神や気絶、昏睡状態になったときに。
  • インパチェンス:体に収縮や痛みを招く精神の緊張や抵抗が起こったときに。

と書いています。

バッチフラワーレメディは、基本的に感情を観察して選ぶものですが、緊急事態の時には、その人の状態を見て選びます。

バッチ博士が常に持ち歩いていた「救急薬(レスキューレメディ)」を構成するバッチフラワーレメディのロックローズ、クレマチス、インパチェンスは、緊急時に重要な働きをする特徴を持っています。

参考文献

  • 『エドワード・バッチ 心を癒す花の療法』ノラ・ウィークス/著、林陽/訳(中央アート出版社)1994年8月初版発行
  • 『バッチの花療法 その理論と実際』メヒトヒルト・シェファー/著、林サオダ/訳(フレグランスジャーナル社)1994年12月初版発行
  • 『エドワード・バッチ著作集』エドワード・バッチ/著、ジュリアン・バーナード/編、谷口みよ子/訳(BABジャパン)2008年12月初版発行
  • 『バッチ博士の遺産 増補版』(バッチホリスティック研究会刊)2020年7月第2刷
  • 『バッチフラワーレメディー 植物のかたちとはたらき』ジュリアン・バーナード/著、谷口みよ子/訳(フラワー・レメディー・プログラム)2002年英国、2004年米国発行
  • 『バッチ国際教育プログラム通信教育テキスト』(バッチホリスティック研究会)
  • 『フラワーエッセンステキスト』(株式会社シャンドゥルール)2015年4月発行(非売品)
  • 『死んだらどうなるの?選べる行き先は4つ!奇跡の魂ツアーに出発しよう』桜井識子/著(株式会社KADOKAWA)2019年11月初版発行
この記事を書いた人
Hanako

バッチフラワーレメディを使った心理カウンセリングをおこなっているカウンセラーです。
花には不思議な力があると思っています。花を飾ったり、育てたりするのも良いですが、フラワーエッセンス(バッチフラワーレメディ)を飲むのも、良いですよ。
私自身、バッチフラワーレメディにとても助けられたという経験があります。より良い人生を創っていきたいという方のお役に立てるブログを書いていこうと思います。(上級心理カウンセラー、JADP認定メンタル心理カウンセラー®)

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