バッチ博士が考えた「人が病気になる理由」

本当の自分

人は、なぜ病気になるのでしょうか?病気になる人と健康でいられる人の違いは、どこにあるのでしょうか?バッチフラワーレメディを開発したエドワード・バッチ博士が遺した言葉をもとに考えていきたいと思います。

バッチ博士が遺した言葉

まず最初に、バッチフラワーレメディを開発したエドワード・バッチ博士が遺した言葉を紹介します。

病気の性質を理解するためには、ある基本的な真理を知っておかなければなりません。

その第一は、人間は「魂」を持っていて、それが本当の自分であるということです。

引用:「なんじ自身を癒せ 病気の真の原因と治癒の説明 この本を苦しみ悩むすべての人に捧げる」M.B,B.S,D.P.H. エドワード・バッチ/著(『バッチ博士の遺産 増補版』バッチホリスティック研究会刊)8ページ

”人間は「魂」を持っている。” そして、”「魂」が「本当の自分」である。”

バッチ博士は、これを「基本的な真理」と書いています。まず、このことを信じることができるかどうかで、病気に対するアプローチが違ってくるように思います。

病気は、魂の望みからズレた時に生じる。

バッチ博士は、病気は、「本当の自分」である「魂」の望みからズレた時に生じるものだと言っています。

魂と人格が調和している限り、あらゆるものが喜びと平和の内にあり、幸福と健康がもたらされるということです。人格が魂が定めた道筋から外れる時、また世俗の欲や他の人の意見に影響を受ける時、葛藤が起こります。この葛藤こそが、病気と不幸の根本原因です。

(引用:『汝自身を癒せ』(1931年)『エドワード・バッチ著作集』エドワード・バッチ/著、ジュリアン・バーナード/編、谷口みよ子/訳(BABジャパン)181~182ページ

人は生まれて来る時、どのような人生を送るか決めて来るそうです。しかし、生まれた後、その計画の記憶は忘れてしまうため、人によっては「魂」の望みからズレた人生を歩んでしまうようです。

自分では気づかずに「魂」の望みとズレた生き方をしている時、「魂」は、心や身体に不調を感じさせて、ズレた生き方をしていることを知らせます。そして、その不調を我慢したり、無視したりしていると病気という方法で、生き方を改めるように促すのです。

「魂」の望みに沿って生きている時、人は喜びと平和を感じているので、幸福で健康でいられます。喜びと平和のうちに仕事をすることができていれば、それは「魂」の望みに合っています。

しかし、もし、モヤモヤする感じ、気持ちが喜んでいない、平和を感じられないという場合には、一旦、立ち止まって「魂」の望みに沿っているのか?「本当の自分」が望んでいることなのか?考えた方が良さそうです。

バッチ博士の体験

「その仕事は、本当にあなたがやりたい仕事ですか?」

バッチ博士は、そんな風に私たちに問いかけているような気がします。

実は、バッチ博士は、30歳の時、癌と診断され、余命3ヶ月と宣告されました。大学病院に勤務していた時、勤務中に倒れ、緊急手術が施され、余命3ヶ月と告げられました。

自分に残された時間が3ヶ月だと知ったバッチ博士は、着手したばかりでまだ進んでいなかった研究をどうしてもやり遂げたいと強く思ったそうです。そして、その研究に没頭しました。

そして、命の期限だったはずの3ヶ月が経った頃、バッチ博士はこれまで以上に生き生きと仕事(研究)をしていました。本当に自分がやりたかったことに没頭していたら、元気になってしまったのでした。

この経験によって、バッチ博士は、病気とは、「本当の自分」である「魂」の望みからズレた生き方をしている時になるものだと確信したようです。

「本当の自分」を生きることの大切さ

当ブログの目立つところに「本当の自分を見つけませんか?」と書いています。

これは、私自身の体験から、「本当の自分」とズレて生きていると病気になると感じているからです。

少し前の記事で、私自身の体験について触れましたが、私自身も「本当の自分」とズレて生きていたために病気になった経験があります。

私の場合は、「本当の自分」とズレていたどころではなく、「本当の自分」を見失っていた状態でした。「本当の自分」というものがあることさえわかっていませんでした。

ですから、バッチ博士の話を知った時に、かつての自分自身のことと重なり、かつての私は「本当の自分」として生きていなかったから病気になったんだと腹落ちしました。

「本当の自分」として生きていない状態を「眠り」と表現する人もいます。まるで眠っているかのような状態で、目は開けていても、心が眠っているという感じなんですよね。

けれども、「本当の自分」である「魂」は、本来の自分がどういう存在なのかわかっているので、「目を覚まして!」「本当の自分に気づいて!」と病気という不調を感じさせて、気づかせようとしていたのです。

たとえ、すぐに行動に移すことができなくても(例えば仕事を辞めるとか)、「気づく」だけでも大丈夫です。気づいて、「本当の自分」が望む生き方をしようと決めるだけでも、不調は改善していくのではないかと私は思います。(これは、私自身の経験によるものですが。)

大事なのは、おそらく「気づく」ことだからです。

まとめ

人間は「魂」を持っていて、この「魂」が「本当の自分」であり、「本当の自分」である「魂」が望んでいる生き方から外れてしまった時、人は病気になる・・とバッチ博士は考えていました。

「本当の自分」として生きていれば、喜びと平和のうちに生きられ、幸福で健康でいられるとも言っています。

今、喜びと平和のうちに生きていられるなら、「本当の自分」として生きています。

しかし、もし、喜びと平和を感じられないなら、「本当の自分」である「魂」が何を望んでいるのか探して見ると良いと思います。

参考文献

  • 『バッチ博士の遺産 増補版』バッチホリスティック研究会刊)2020年7月第2刷
  • 『エドワード・バッチ著作集』エドワード・バッチ/著、ジュリアン・バーナード/編、谷口みよ子/訳(BABジャパン)2008年12月初版発行
  • 『エドワード・バッチ 心を癒す花の療法』ノラ・ウィークス/著、林陽/訳(中央アート出版社)1994年8月初版発行
  • 『バッチフラワーレメディー 植物のかたちとはたらき』ジュリアン・バーナード/著、谷口みよ子/訳(フラワー・レメディー・プログラム)2002年英国で発行、2004年米国で発行(米国版邦訳2013年発行)
この記事を書いた人
Hanako

バッチフラワーレメディを使った心理カウンセリングをおこなっているカウンセラーです。
花には不思議な力があると思っています。花を飾ったり、育てたりするのも良いですが、フラワーエッセンス(バッチフラワーレメディ)を飲むのも、良いですよ。
私自身、バッチフラワーレメディにとても助けられたという経験があります。より良い人生を創っていきたいという方のお役に立てるブログを書いていこうと思います。(上級心理カウンセラー、JADP認定メンタル心理カウンセラー®)

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