夜、眠れなくなってしまった時には、ホワイトチェストナットというバッチフラワーレメディがよく使われます。しかし、ホワイトチェストナット以外にも、眠れなくなった時におすすめのバッチフラワーレメディはあります。自分に合ったバッチフラワーレメディを選ぶことが大切です。
同じことをぐるぐる考え続けてしまう
夜、眠れなくなっている人に多く見られるのが、同じことをぐるぐると考え続けてしまう状態です。
誰かと話した会話の内容、仕事でミスをしてしまった時のこと、会議で発言したけどちょっとまずかったかな?・・・ということなど、少し前に経験した物事について考え続けてしまいます。
追い払おうと思っても頭の中でその情景が流れ続けている・・・そんな時には、ホワイトチェストナットがおすすめです。
ホワイトチェストナットを飲むと、頭の中でぐるぐる流れるその記憶はいつの間にかなくなります。記憶自体はなくなりませんが、繰り返し思い出している状態は停止します。
また、今月の支払いだいじょうぶかな?、今月中にやり終えないといけない仕事のことをああでもない、こうでもないと考えてしまって抜け出せない・・・このような、少し先の未来について考え続けてしまう時にも、ホワイトチェストナットを飲むと落ち着くと思います。
頭の中の思考が落ち着かない、他のことを考える余裕がなくなっている時には、ホワイトチェストナットを飲んでみてください。
レスキューナイトもおすすめ
また、緊急時に使用するレスキューレメディの姉妹品「レスキューナイト」もおすすめです。レスキューナイトは、レスキューレメディにホワイトチェストナットを加えた商品です。
レスキューナイトのスプレー版「レスキューナイトスプレー」という商品もあります。
レスキューナイトは、レスキューレメディ同様、緊急用です。どうしても眠れず困っているという場合に使用すると良いと思います。
長期的には、ホワイトチェストナットをしばらく飲んだり、眠れない根本原因に合ったバッチフラワーレメディを選んで飲むことをおすすめします。
眠れない根本原因
眠れない根本原因としては、次に挙げるようなことがあります。
精神的な疲労
身体はそれほど疲れてはいないけれど、精神的なストレスで疲れを感じてしまっている時があると思います。
- やらなければならない仕事があるけれど、なかなか取りかかることができない。
面倒くさい事務作業だったり、誰かに連絡しなければならないことだったり、今日の夕飯のメニューを考えたり。
学生さんだったら、宿題やレポートをやらないといけないなあと思っていても、なかなか取りかかれないとか。
やりたくないことをやらなければならないのは、大きなストレスですよね。やりたくないことは優先的にさっさと片づけてしまう方が実は楽なのですが、やりたくないのでつい先延ばししてしまいますね。
このような状態の時、夜、眠れなくなることがあります。そんな時は、ホーンビームというバッチフラワーレメディがおすすめです。
日々のストレスは、じわじわと蓄積していきます。休暇を取ってリフレッシュできれば良いですが、そんな余裕はないよ~というときは、ホーンビームを飲んでみると良いでしょう。
眠れないほどではない、けれど、スッキリしない、目覚めた時に身体が重い、だるい場合は、精神的なエネルギーが足りなくなっている可能性があります。
ホーンビームは、不足した精神的エネルギーを補ってくれるフラワーレメディです。
不安、怖れ、心配
具体的に言える不安や怖れ、心配で眠れない場合には、ミムラスを飲むと良いでしょう。
- 支払いの心配
- 物価高に対する不安
- 感染症に対しての不安、怖れ
- 年末年始の人付き合いへの不安、心配
- 受験に対しての不安
- 災害が起こるかもしれないという不安、怖れ
- 病気や検査への不安
などのように、具体的に言える不安や怖れ、心配で眠れない時はミムラスを飲みましょう。
不安や怖れは、自分の身を守るために必要な感情ですが、あまり強く感じすぎたり、長期間感じ続けると体調を崩す怖れがあるので注意が必要です。
また、不安や怖れのせいで、本来持っている力を発揮できないということも起こります。
プロジェクトを任されている、講演会の予定がある、これから受験を控えている、試合を控えているなど、大きなイベントを控えている時に、不安や怖れ、心配が出て来ている場合は、ミムラスをおすすめします。
せっかくこれまで努力してきた成果を、不安や怖れ、心配のせいで発揮できなかったら残念ですよね。緊張しやすい、大事なときにミスしがちという人には、ミムラスがおすすめです。
ミムラスを飲んでいると動じなくなります。緊張しやすかった人が緊張しなくなります。「何があっても私なら大丈夫!」という自信が湧いてくるでしょう。
もし、不安や怖れ、緊張のせいで眠れなくなる傾向がある人は、ミムラスをしばらく飲むことをおすすめします。
トラウマがある
夜中に突然目を覚まして、心臓がドキドキしている。何か悪い夢を見ていた気がするけど思い出せない。何だか嫌な気分で目が覚めることがある。
このようなことがあるなら、自分では意識できなくても心の中にトラウマがあるのかもしれません。眠っている間は潜在意識の扉が開くと言われています。普段はすっかり忘れている出来事でも潜在意識は覚えていて、それが寝ている間に夢となって現れる場合があるようです。
もし、夜中に急に目が覚めて、心臓がドキドキする、何だか怖い夢を見ていた気がする、という場合には、ロックローズというバッチフラワーレメディを飲むことをおすすめします。
ロックローズは、緊急事態の時に飲むと良いフラワーレメディです。災害や事故、ショックな出来事があった時などに飲むと良いフラワーレメディで、レスキューレメディにも入っています。
また、もし過去に嫌な思いをしたことがあり、そのことを思い出すことがあるなら、スターオブベツレヘムも飲んでおくと良いと思います。
スターオブベツレヘムは、さまざまな心の傷を癒してくれるフラワーレメディです。
スターオブベツレヘムについては、前回のブログ「とっても大事なバッチフラワーレメディのスターオブベツレヘム~悲しい時は早めに飲みましょう~」も参考にしてみてください。
レスキューレメディもおすすめ
ロックローズもスターオブベツレヘムも、レスキューレメディに入っています。
レスキューレメディは普段頻繁に飲むフラワーレメディではありませんが、夜、突然目を覚まして、不安や怖れを感じることがあるなら、レスキューレメディを飲むのも良いでしょう。
しかし、レスキューレメディはあくまでも緊急用のフラワーレメディなので、常用はせず、突然目を覚ましてしまう根本原因に合ったフラワーレメディを飲むことをおすすめします。
自分以外の誰かのことが心配
不安や怖れ、心配事がある場合には、ミムラスが良いと書きましたが、自分以外の誰かのこと、特に家族のことが心配という場合には、レッドチェストナットというフラワーレメディがおすすめです。
夫や妻、子ども、両親など、大切な人のことが心配で、夜、眠れないという方もいらっしゃると思います。そのような方は、レッドチェストナットを飲んでみてください。
レッドチェストナットは、自分以外の人のことが心配で仕方がない場合に飲むと、必要以上に心配ではなくなります。
大切な人を心配しすぎると、その心配のエネルギーを大切な人に送ってしまう場合があります。良くないことが起こって欲しくなくて心配しているのに、その心配のエネルギーが、起こって欲しくない現実を引き寄せてしまうことがあるのです。
送っている人も送られている人も、大抵はそのことに気づいていません。しかし、何かしらの問題が生じている場合、無意識のうちに送っている心配のエネルギーが、問題を引き起こしている場合があるようです。
もし、家族のことが心配で眠れない、眠りが浅いという場合には、レッドチェストナットを飲んでみると良いと思います。
まとめ
眠れない時に飲むと良いバッチフラワーレメディを選んでみました。今回紹介した以外にも、まだいくつか思い当たるバッチフラワーレメディはありますが、長くなってしまったので、また別の機会に紹介したいと思います。
今日、ご紹介したのは、
- 同じことをぐるぐる考え続けてしまう時のホワイトチェストナット
- ホワイトチェストナットが入っているレスキューナイト、レスキューナイトスプレー
- 精神的な疲労がある時のホーンビーム
- 怖れ、不安、心配事がある時のミムラス
- トラウマがあって目が覚めるのかも?という時のロックローズ、スターオブベツレヘム
- 大切な人を心配しすぎる時のレッドチェストナット
でした。良かったら、参考にしてみてください。
参考文献
- 『バッチ博士の遺産 増補版』(バッチホリスティック研究会刊)2020年7月第2刷
- 『バッチの花療法 その理論と実際』メヒトヒルト・シェファー/著、林サオダ/訳(フレグランスジャーナル社)1994年12月初版発行
- 『エドワード・バッチ著作集』エドワード・バッチ/著、ジュリアン・バーナード/編、谷口みよ子/訳(BABジャパン)2008年12月初版発行
- 『エドワード・バッチ 心を癒す花の療法』ノラ・ウィークス/著、林陽/訳(中央アート出版社)1994年8月初版発行
- 『バッチフラワーレメディー 植物のかたちとはたらき』ジュリアン・バーナード/著、谷口みよ子/訳(フラワー・レメディー・プログラム)2002年英国で発行、2004年米国で発行(米国版邦訳2013年発行)
- 『バッチフラワーレメディ・ワークブック 実践の基本ドリル』ステファン・ボール/著、林サオダ/訳(フレグランスジャーナル社)1999年11月第1版発行