バッチフラワーレメディの中でスターオブベツレヘムは非常に重要なフラワーレメディです。私は、スターオブベツレヘムは、「地球にいるすべての人に飲んでもらいたい!」と思っているくらい重要だと思っています。
心の傷を癒すスターオブベツレヘム
スターオブベツレヘムの特徴は、心の傷を癒すということ。
人は多かれ少なかれ、心に傷を負っていると思います。
特に幼少期に受けた心の傷は、大人になってもなかなか癒えないものです。子どもの頃は感受性が豊かなので、大人にとっては大したことではないことが大きなショックとして心の傷になっていることがあります。
例えば・・・(私の場合で恐縮ですが、こんな感じです)
- 「ひとりでお留守番しててね」と言われて、初めてひとりで留守番をしていて、すごく心細くなってしまって、母が出かけた場所(兄が通っていた小学校)へ行ってしまい、そこで年上のお姉さん達(たぶん小学校4年生くらい)に囲まれ、「なに、この子!」と不審がられて怖かった。(3歳くらいの子にとって、小学校4年生はめちゃめちゃ怖いです・・)
心の傷になっていたのかどうかはよくわかりませんが、ずいぶん大きくなっても時々思い出していました。
- とても大事にしていたうさぎのぬいぐるみを「もう捨てるからね」と母に言われ、捨てることを絶対に決めている感じの母の強い口調に圧倒され、「うん」と言ってしまい、ぬいぐるみとお別れすることになった悲しい思い出。
こんな感じで子どもの頃のショックな出来事は、大きな出来事として子どもの心に影を落とすのです。
上記のような体験はよくある出来事ですが、中には大人が体験してもショックになるようなつらい経験をしている場合があります。そのような体験をした場合の心の傷はなかなか癒えることができません。
そして、その心の傷がその後の人生に影を落とし、トラウマとして残ったり、行動を制限してしまったりします。
理由はよくわからないけれども、怖いものがあったり、苦手なものがあったりする場合、幼少期の体験が影響している場合があります。
ですから、もしお子さんがつらい体験をしたなら、できるだけ早くスターオブベツレヘムを飲ませてあげてほしいです。
怪我や病気をした場合も、子どもにとっては重大な出来事です。
私は4歳の頃に入院をした経験があって、そのことで「自分はほかの子とは違うんだ」という引け目のような気持ちをしばらく持ち続けていたことがあります。
大人にとっては大したことではなくても、その子本人がつらそうだったり、悲しそうにしていたら、その気持ちをしっかり受け止めてあげて欲しいです。そして「大丈夫だよ」と言って、しっかり抱きしめてあげてほしいです。
子どもの場合、バッチフラワーレメディは薬のようで怖く感じるかもしれないので、ジュースなど好きな飲み物に垂らしてあげると良いと思います。
バッチフラワーレメディは、基本的に本人が選んで飲むものですが、小さなお子さんの場合は、お母様やお父様などの保護者の方が、その子の気持ちを想像して選んであげれば大丈夫です。
スターオブベツレヘムは、
- ショックを受けるような出来事があった。
- 怖い思いをした。
- 悲しい思いをした。
- 痛い思いをした。
などの時に飲ませてあげると良いと思います。
大人にもスターオブベツレヘム
小さなお子さんに限らず、大人も日々つらい思いを体験しながら生活しています。
スターオブベツレヘムは、ショックな出来事に遭った時に飲むと良いものですが、日常で起こる嫌な出来事に遭った時に飲んでも良いものです。
後々、その嫌な思いが心の中に蓄積しないように、早めに飲んでしまうと良いです。
バッチフラワーレメディは薬ではないので、「こんな時に飲んだら、もっと大変な出来事に遭った時に効かなくなるのでは?」などという心配をする必要はありません。我慢せずに嫌な思いをしたら飲んでください。
早く飲めば心の中に入らずに、その嫌な思いはなくなってしまいます。つらい思いを我慢したり、あまりにもショックが大きい場合には、心の奥の方にその思いを押し込めてしまうことがあります。そうすると、後で思いがけないかたちで悪さをすることがあるので注意が必要です。
原因不明の体調不良を起こしたり、パニックを起こしたり、さまざまなかたちで、押し込められた思いが外へ出て来たくて何らかの不調を起こすことがあります。湿疹や痒み、お腹が痛い、頭が痛いなど、さまざまな方法で身体は心の痛みを表現するみたいです。心の痛みを代弁する感じです。
ですから、そうならないうちに、できるだけ早いうちにスターオブベツレヘムを飲むことをおすすめします。
レスキューレメディに入っているスターオブベツレヘム
スターオブベツレヘムは、レスキューレメディに入っています。
レスキューレメディは緊急時に飲むと良いフラワーレメディで、バッチフラワーレメディ5種類がブレンドされているものです。スターオブベツレヘムは、この5種類のうちの1種類です。
スターオブベツレヘムは、緊急事態で受けたショックを和らげ、そのショックが蓄積するのを防ぎます。また、レスキューレメディに入っているほかの4種類をまとめる働きもあり、重要な役割をしています。
災害や事故、事件など、緊急時のショックには、レスキューレメディをできるだけ早く飲むことをおすすめします。その後、もしも、その時の恐怖心を繰り返し思い出す場合には、スターオブベツレヘムをしばらく飲むと良いと思います。
しばらく飲む場合には、トリートメントボトルという希釈用のボトルを自分で作成し飲むことをおすすめします。トリートメントボトルの作り方については、こちらを参考にしてみてください。
トラウマを解放するスターオブベツレヘム
また、過去にトラウマになるようなつらい出来事を経験している場合、その出来事によるショックで感情を麻痺させてしまっている場合があります。あまりにもつらい出来事なので、感情を感じないようにしてしまうのです。
このような場合にも、スターオブベツレヘムは使われます。
表面的にはその出来事をすっかり忘れているようでも、
- 長引く原因不明の痛みや不調がある。
- パニックなどの不調がある。
このような場合には、ショックを受けた時の感情を感じられずに(感情を麻痺させています)、潜在意識の中で感じ続けている可能性があります。
また、
- 繰り返し、同じような嫌な出来事に遭う。
- 苦手だと感じるタイプの人に繰り返し出会う。
この場合も、過去の嫌な出来事を潜在意識の中で感じ続けている可能性があります。
いずれも潜在意識の中に押し込められた感情が癒されたいために、痛みや不調で知らせたり、出来事を体験させることで気づかせようとしています。
ですから、原因不明の痛みや不調があったり、何度も同じような嫌な出来事を経験したり、同じような苦手な人に出会ってしまう場合には、原因となっている出来事が過去になかったかどうか思い巡らすといいかもしれません。
ネガティブな感情を外へ出す
過去に体験した嫌な出来事を思い出したら、我慢せずに外へ出してしまってください。泣きたかったら、泣いてしまいましょう。涙とともにその思いは浄化されていきます。
ネガティブな感情を心の外へ出す方法として、思いを書き出すワークというものを紹介します。
思いを書き出すワーク
過去の嫌な出来事やその時感じた感情を思い出してきたら、それを紙に書き出します。感じている感情をどんどん書き出していきます。感じるままにどんどん書いていってください。書き出したら、その紙をビリビリに破いて捨てます。このワークをすると、かなりスッキリすると思います。
スターオブベツレヘムを飲んでいると、過去の嫌な記憶が蘇って来たり、嫌な夢を見たりすることがありますが、それは潜在意識の中に入っていたネガティブな感情が外へ出て来たためなので心配いりません。一度出てしまえば、その出来事の記憶でつらい感情を感じることはなくなるでしょう。
また、身体の不調などが出ている場合も、次第に改善していくのではないかと思います。
スターオブベツレヘムをしばらく飲む
嫌な出来事を思い出している間は、スターオブベツレヘムをしばらく飲み続けます。長期間飲んだ方が良い場合がありますので、トリートメントボトルという希釈用のボトルを自分で作ると良いでしょう。
その間、別の感情が出て来て、ほかに飲みたいバッチフラワーレメディが出て来た場合には、そのバッチフラワーレメディをトリートメントボトルに追加して構いません。ボトル内に残っている分量に応じて加える滴数を決めます。
(例えば、20mlのボトルの半分くらいまで飲んだ頃に別のフラワーレメディも飲みたくなったら、1滴加えます。つまり、水10mlに対してバッチフラワーレメディ1滴として考えるとわかりやすいと思います。)
バッチフラワーレメディは最大7種類まで一緒に飲んで良いことになっているので、追加で6種類まで加えることは可能です。しかし、バッチフラワーレメディは、できるだけ少ない種類を飲んだ方が体感を得やすいと言われているので、なるべく種類を絞って飲むことをおすすめします。
まとめ
スターオブベツレヘムは心の傷を癒してくれるフラワーレメディです。また、心の傷になるのを防いでくれるフラワーレメディでもあります。
ショックな出来事、悲しい思い、つらい思い、怪我をした後など、スターオブベツレヘムは積極的に飲むと良いフラワーレメディです。
日々の生活の中でつらい出来事に遭ったら、我慢しないでスターオブベツレヘムを飲んでみてください。特に、お子さんは大人以上に心の傷になりやすいので、悲しそうにしていたらスターオブベツレヘムを飲ませてあげてほしいです。
参考文献
- 『バッチ博士の遺産 増補版』(バッチホリスティック研究会刊)2020年7月第2刷
- 『バッチの花療法 その理論と実際』メヒトヒルト・シェファー/著、林サオダ/訳(フレグランスジャーナル社)1994年12月初版発行
- 『エドワード・バッチ著作集』エドワード・バッチ/著、ジュリアン・バーナード/編、谷口みよ子/訳(BABジャパン)2008年12月初版発行
- 『エドワード・バッチ 心を癒す花の療法』ノラ・ウィークス/著、林陽/訳(中央アート出版社)1994年8月初版発行
- 『バッチフラワーレメディー 植物のかたちとはたらき』ジュリアン・バーナード/著、谷口みよ子/訳(フラワー・レメディー・プログラム)2002年英国で発行、2004年米国で発行(米国版邦訳2013年発行)
- 『バッチフラワーレメディ・ワークブック 実践の基本ドリル』ステファン・ボール/著、林サオダ/訳(フレグランスジャーナル社)1999年11月第1版発行